片づけに関して調べたり、動画を見たりしていると、「収納を増やしてはいけない!」と力説されていることがあります。
確かに一理あるのですが、実際にお家にお伺いすると、明らかに収納が足りていない人もいらっしゃいます。
では、収納を増やすべき人・増やさない方がいい人の違いはなんでしょうか?
整理収納アドバイザー1級の私が、リフォーム会社勤務の経験も踏まえて、その判断基準を解説します。
自分が収納を増やすべきかどうか悩んでいる方はぜひご覧ください。
次の記事では、どんな収納を増やしたらいいのか、反対に増やしてはいけない収納は何かについて解説します。
収納を増やすと決意した方は、どうぞ併せてご覧ください。
はじめに
大前提として、多くの整理収納アドバイザーが言っている「収納を増やすな」の真意は、まず最初に収納を増やすことがいけないという意味であり、収納がない家で暮らせという意味ではないということを理解してください。
収納を増やす前に、物の見直し、動線の分析、ライフスタイルの分析、自分に必要な物の量の割り出しをしてから、それに合わせた収納を計画すれば、収納を増やすこと自体は何の問題もありません。
絶対に必要な量をしまうだけの場所がない→収納を増やすべき
日常で使う物には、絶対に必要な量があります。
ライフスタイルや家族構成によって最適な量は様々です。
ここではわかり易く、1人暮らしで週5日仕事に行き、週に1回しか洗濯をしない人の場合で考えてみましょう。
この場合、仕事用の服は最低5日分必要だということがわかります。
トップスが5着、ボトムスが5着、季節によってはさらに上着が必要かもしれません。
そして、休みの日の私服が数セットと、部屋着やインナーも必要です。
衣替えを考慮せず、今必要な分だけを考えても、最低これだけの量があるわけです。
もちろん、2人暮らしであればこの倍の量が必要ですし、洗濯を週に2回するのであればこんなに数がなくても暮らしていけます。
衣替えを考えて、夏物・冬物・春秋物と用意するのであれば、さらに必要な収納は増えます。
(できれば1枚でロングシーズン対応できる服を選ぶと良い)
洋服だけでなく、食材も同様に買い物頻度に応じて必要な収納の大きさを考えることが出来ます。
それ以外の日用品でも、消耗品であれば同様のことが言えます。
この最低限必要な量すら収納できない場合には、収納を増やすことが解決になります。
いつも収納がスカスカ→収納の形状を見直す・場合によっては買い替え
押し入れの下段や、箪笥などの引き出し収納にありがちな悩みとして、収納がスカスカになっているというものがあります。
十分な収納スペースがあるのに活かしきれず、部屋は散らかっているのに収納はスカスカ…そんな方は、収納を増やす前にまずは分析が必要です。
あなたのお家では、なぜ収納がスカスカになってしまうのでしょうか?
引き出し収納がスカスカになってしまう原因としてありがちなのは、洋服を畳むのが面倒臭い、収納までの距離が遠いなど。
これをしっかり分析すれば、どうすればいいのか明確になります。
ここでやってはいけないのは、「こうするように心がけよう」と意識の問題として処理することです。
意識して片づけないとと思っている時点で、その収納には無理があることになります。
それではしばらくするとまた散らかってしまうので、この機会に見直しましょう。
引き出し収納を活用できていないのならば、畳む収納よりもかける収納が向いているかもしれません。
引き出しを処分して、ワードローブ収納に買い替えると解決するかもしれません。
ここで「もったいないから」「壊れていないから」「別の物を入れるかもしれないから」と引き出しを処分せずに買い足すのはNG。
それは、一般的に「収納を増やすな」と言われている理由の典型例で、物が増える原因になります。
備え付けのクローゼットや押し入れが動線から外れていて遠い場合には、動線に近い場所に収納を買い足しても良いかもしれません。
その場合には、備え付けの収納には保管が必要だけど普段使っていない物を入れるようにします。
例えば、契約書や取扱説明書などの書類や、旅行用のキャリーバッグ、普段は着ない冠婚葬祭用の服や水着、予備の物などです。
もしもトイレットペーパーやティッシュ、洗剤をストックしている場合には、そういう場所にしまうのも推奨しています。
なぜかというと、トイレットペーパーやティッシュなどのストック品は、一度出したら元の場所にしまう必要がないからです。
出したのに戻せないというのは、散らかる大きな原因ですが、ストック品であれば、出したものは使うので戻す必要がなく、しまうのは買ってきた時です。
必要だという動機があれば出すことは難しくないので、少し動線から外れた場所にある収納にしまうものとしては最適です。
ただし、在庫が把握できないほど大量に持つのはNGです。
散らかっているモノをまとめる収納が欲しい→収納を増やすことはおすすめしない
「いつも机の上にスキンケア用品が散らかってしまう」「卓上調味料をまとめたい」「ソファの上に脱ぎっぱなしの洋服をまとめたい」そんな場面で、収納ケースやカゴを買うのはお勧めしません。
まとめるのがダメというわけではなく、そのまとめたカゴやケースをどこにしまうのかまで考えていないことがダメなのです。
結局カゴが机の上や床に置きっぱなしになってしまうのならば、カゴを増やすのは悪手です。
まとめるのは収納の準備段階であり、まとめること自体が片付けではありません。
収納先が決まっていないのに、まとめて満足してしまうと、余計に物が増えるだけになってしまいやすいです。
最後に
この記事を読んで収納を増やそうと決意した方には、次の記事もぜひお読みください。
次の記事では、どんな収納を増やしたらいいのか、反対に増やしてはいけない収納は何かについて書きたいと思います。

コメント