対面キッチンの家事動線が悪い原因3つと改善方法

30年ほど前から徐々に人気が高まり、現在ではすっかり主流となった対面キッチン。
お気に入りの対面キッチンでも、つい物を出しっぱなしにしてしまったり、知らず知らずのうちに物が増えていたり…。
それ、あなたの生活が原因ではなく、キッチンの収納が原因かもしれません。

整理収納アドバイザー1級、リフォーム会社勤務経験の知見から、散らかる原因になりやすいキッチン収納の使い方と、その改善方法について解説します。

 

目次

散らかりやすいキッチン収納の特徴

使う場所に収納されていない

キッチンは面積は大きくない場所ですが、そんな狭い範囲にたくさんの物を抱えており、散らかりやすい場所でもあります。
食器、調理器具、カトラリー、鍋、食品のストックなど、ついつい物が増えるのは仕方がないことともいえます。

そんなキッチンの収納を攻略するコツは、使う場所に収納することです。
動線を短くして、効率よく料理をして、効率よく片づける。
それが最も基本的なコツと言えます。

例えば、野菜を洗う時に使うザルはシンクの下に。
フライパンやお玉はコンロの近くに。
誰しもがなんとなく理解している原則ではありますが、見落としやすい罠があります。
「鍋」は、どこにしまっていますか?

鍋はコンロで火にかけるものなので、一見コンロの下に入れると思いがちですが、火にかける前にシンクで水を入れますよね。
つまり、鍋はシンク下に収納することで動線を短くできます。
鍋とフライパンは同じ分類だから同じところに収納しなくてはならないと思い込んでいる人も多いですが、そうとも限らないのです。

それ以外の物でも同様に、使うときの自分の動きに無駄がないかを考えてみてください。
正解があるものではないので、「自分の場合」を考えて、オーダーメイドの収納を作ることが大切です。

同時に使うものを一緒に収納していない

なにかの作業をするときに、必ずセットで用意する物はありませんか?
例えば、包丁を使うときには必ずまな板を使ったりしますよね。
プルタブなしの缶詰と缶切りはセットで使いますし、ワイングラスとワインオープナーも同時に使うことが多いでしょう。
排水口ネットを替えるときに必ず手袋を使う人もいますし、食器用洗剤とスポンジを同時に使ったりもします。
その他にも、しゃもじとお茶碗、グラタン皿とミトンなど、組み合わせて使うものはたくさんあります。

このように、同時に使うものが同じ場所や、その近くに収納されていれば、動線は短くなります。
反対に、これが出来ていないと、使うときにあっちこっちから物を集めてくることになります。
しまうときも同様で、同時に使ったものは同時に洗ったりしまったりすることが多いので、これができているだけで労力が段違いです。

これはキッチン以外にも応用できる方法で、例えば段ボールや新聞をまとめるビニールひもとはさみをセットで保管しておけば、出すのも戻すのも簡単です。

小さい物や使い捨ての物を高いところに収納している

キッチンの上に吊戸棚があったり、背面収納の上部に吊戸棚があったりと、多くの場合、キッチンは収納力を重視して高いところにも収納を設けています。
しかし、高いところの収納は取り出しにくく、戻しにくいため、実際にはうまく活用できていない人が多い印象です。
多くのお家で収納されているのは、お重や寿司桶など。
使用頻度が低く、ある程度の大きさがあるこれらのアイテムは吊戸棚にしまうのに最適です。

しかし、キッチンが散らかっていることでお悩みの方のお家に行くと、吊戸棚にタッパーやお弁当箱、水筒が詰まっていたり、紙皿やストローが大量に収納されていることが多々あります。
普段、給食があればお弁当箱の使用頻度は高くないし、紙皿やストローも普段から使うわけじゃないし、一見問題ない収納に思えますよね。
でも実は、これらのアイテムをしまうのはあまりおすすめしていないんです。

なぜかというと、しまったことを忘れてしまうから。
吊戸棚にしまったものは基本的には普段から見ることはありません。
そのため、総量を把握することが難しい場所です。
紙皿やストローがまだたくさんあったとしても、どのくらいあったか把握することが出来ないと、「足りなかったら困るから一応買っておくか」なんてことになり、物がどんどん増えてしまいます。

タッパーやお弁当箱も、もらったり買ったりしてつい増えやすいアイテムです。
値段もそこまで高くないので、安売りにつられて購入してしまうことも…。
そして、吊戸棚の奥に眠っているタッパーは使われることも捨てられることもなく、貴重なキッチンの収納を圧迫する要因になります。

キッチン収納の改善方法

やってはいけない収納方法がわかったら、どのように収納を整えて行けばよいのでしょうか?
基本のやり方は、全て出して、しまうことです。

全部取り出して、仕分ける

まずは、キッチンにあるものを全て出します。
吊戸棚の中も、食器棚の中も、キッチンに存在する物を全て一度収納から出します。

全て出せたら、賞味期限切れの食材や、もう使っていない食器など、いらない物を取り除きます。
いるかいらないか迷ったときの判断基準としては、1~2年以内に使ったかどうかで考えます。
もう手に入らない物、思い出の物など、手放したくないものは手放さなくてもOKです。
しかし、使っていない以上、置き場所はスペースが限られるキッチンではなく、別の場所を検討しても良いかもしれません。

家具の位置の見直し

いる物といらないものの仕分けが終わったら、次にやることは家具の位置の見直しです。
キッチン収納が造り付け収納のみの方はこの手順は飛ばしてOKです。
食器棚や台を家具として後から設置している場合には、それらの家具の位置が使いやすい位置にあるかを考えます。
キッチンの形、家具の大きさ、造り付けの収納の位置などでケースバイケースではありますが、食器棚はできるだけ盛り付ける場所の近くが便利です。

家具を配置する際は、決して通路を狭めないことが重要です。
通路が狭いと動線が悪くなり、全ての動作が大変になりますので、散らかりやすい原因になります。
特に対面キッチンでは、元々の通路幅が限定されているので、収納が足りないからと言って通路に収納するのはNGです。

物を入れる前にゆっくり考える

ここまで来たらいよいよ収納!と思いきや、まずはゆっくりと考えることが大切です。
空っぽの収納をじっくりと見て、大きさ、深さ、出し入れする時の動作の手間、設置されている高さを考え、スムーズに使っている自分を想像してください。

「ここにあれを入れようかな」「この収納は立ったまま手が届かないからかがむ必要があるな」「意外とこの収納って奥行きあったんだ」と様々な気づきを得る時間を取ることで、この後の収納の手順がとても楽になります。

特に、最も使いやすい収納はどれか、逆に最も使いにくい収納はどれか、収納の一等地を決めることが重要です。
収納の基本として、最も使いやすい高さは目線~腰の高さです。
その次に使いやすいのは、足元の収納。
最も使いにくいのは踏み台がないと届かない上部の収納ということになります。

例えば、下記のキッチンでは、赤に近い色の場所ほど使いやすく、青に近いほど使いにくい場所になります。

キッチンの使いやすい収納を示した図
フリー素材をお借りしています

このように、お家のキッチンの収納を分析して、どこに何を入れるか考えてみてください。

よく使うものから収納する

いよいよ収納していくことになりますが、この時は最もよく使うものから収納していきます。
「これはあんまり使わないから上でいいよね」と、わかりきったものから埋める方法は、一見すると楽に見えますが、おすすめしていません。

先ほど考えた一等地から順に、使用頻度が高い物を入れていくことで、動線がよい収納を作れます。
繰り返しになりますが、せっかちになってはいけません。
必ずよく使うものから順に収納を埋めてください。

よく使うものから順に埋めていった結果、全て入りきらないことがあります。
その際は、最後に残った使用頻度の低い物を見直すか、同じものをたくさん持ちすぎていないかを考え、物の量を減らします。

収納ケースを購入する

収納場所が決まって、ある程度物が収まってきてから、収納ケースの購入を考えます。
収納ケースはあればあるだけいいというものではなく、効果的な使い方があります。

例えば、散らかりやすい原因として挙げた、吊戸棚に紙皿やタッパーなどの小さい物が詰まっているお家の場合、それぞれのモノをまとめて収納ケースに入れておくことが効果的です。
そのケースに収まる分しか保管しない。溢れた分は処分する。
たったこれだけで、無駄買いを減らす意識が芽生え、総量の把握がグンと楽になります。

収納が完成したら

収納は完成して終わりではありません。
使っているうちに、やっぱり使いにくい場所が出てくるかもしれません。
今はお気に入りで毎日使っている調理器具も、古くなってだんだんと使わなくなったり、飽きてしまったり、暮らしの変化に伴って使用頻度も変化します。

物の量の見直し、収納場所の見直しは、これからの暮らしの中で適宜行っていく必要があります。

 

すみかたブログでは、お家の整理収納・お掃除をはじめ、暮らしやすいお家にするためのコツをご紹介しています。
ブックマークして、次の更新をお待ちください♪

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次