物が多いことのデメリットとして盲点なのが、災害時の安全対策。
例えば地震の時には、余震による落下物の危険、電気がなく暗い中での移動など、問題を挙げればキリがないほどです。
地震発生時、被災地域全体の6~7割の人が在宅避難を選択します。
自宅の倒壊などのやむを得ない場合を除き、できるだけ避難所ではなく在宅避難をしたいという意見は自然なものです。
この記事では、物が多くても安全に暮らせる、いざというときに困らないための災害対策収納用品を紹介します。
在宅避難のメリット・デメリット
・プライバシーが確保できる
・感染症リスクを減らせる
・乳幼児やペットがいても気兼ねなく過ごせる
・普段の暮らしに近い環境で暮らせる
・情報が入りづらい
・支援物資が手に入りづらい・自ら受け取りに行く必要がある
・建物の安全性が不透明(家や立地による)
sumikaプライバシーが守られる反面、孤立しやすいんだね
在宅避難での困りごとは?
実際に在宅避難をする際の困りごとを知ることで、対策ができます。
ここでは災害の種類別に、どんな困りごとが起きるのかを説明します。
・水が止まってトイレが流せない
・電気が止まって真っ暗
・情報・食料や生活必需品などの支援物資が届きづらい
・家具が倒れたり、収納の中身が飛び出したりして、物が散乱する



電気が止まって真っ暗なのに、部屋に物が散乱していたら…怖いね。
・停電の恐れがある
・家の中で使える面積が限られる
・家から出られない
・窓ガラスが割れる危険がある



大事な物も高いところに上げたいし、人が暮らすスペースも必要。…狭くない?
いざというときには普段以上に片付けの効果が発揮される!
片付いている家は被災後の復旧が早い!
物が多くても、災害時に困らない家にするには?
物が多いからといって、災害時のために普段から捨てるのはなかなか難しいですよね。
どれも平時には家にあってほしい大切な物たちです。
物を減らすことなく災害時の困りごとを減らすための対策をご紹介します。
耐震ラッチ付きの収納
耐震ラッチとは…大きな揺れを感知するとストッパーが作動し、ロックがかかる戸棚の金具です。
中身の落下や飛び出しを防いでくれます。
・背の高い収納や、高い位置に設置された収納には耐震ラッチが必須
・低い位置の収納でも、危険を減らしてくれる
・後付けも可能
食器棚には掛け金でロックするタイプの物があります。
地震対策には有用ですが、しまう・取り出すときのアクションが増えてしまうので、普段の使用感が変わらない耐震ラッチの方が便利です。
ガラス・鏡の飛散防止
飛散防止には、割れない鏡・フィルム付きのガラスなどが有効です。
破片によるけがを防いでくれます。
・食器棚・全身鏡には必須
・柔らかい素材でできた割れない鏡もある
・今ある家具にフィルムを貼ることも可能
キッチンにいるときに大きな地震が来て、ガラスの破片をかぶってしまった…。
なんてことにならないためにも、ガラスの飛散対策は必須事項です。
家具の転倒防止
東京消防庁によると、地震の怪我の30~50%が家具類の転倒・落下・移動によるものでした。
大きな家具の下敷きになると命の危険があります。
家具の転倒防止には、
・壁に直接ねじ止めするL型の金具
・摩擦力で転倒防止する商品
・天井と家具の間に設置して突っ張る部材
・家具の下に敷いて重心を壁に傾ける商品
などたくさんの種類があります
壁に直接ねじ止めするL型金具
持ち家の方
動かさない大きな家具がある方
・強度が抜群
・安価
・壁の中の下地か間柱にねじ止めする必要がある
・ねじで取り付けるので賃貸では使用しづらい
・簡単に家具を移動できなくなる
取付の際には下地探しをする必要があり、他の方法に比べると知識が必要になります。
確実に取り付けたい方は、下地探し用の道具も販売されています。
摩擦力で転倒防止する商品
賃貸の方
手軽に転倒防止したい方
設置したい家具が2面以上の壁に面している
・安価
・取り付けが簡単
・強い揺れには対応できない
・揺れの向きによって摩擦力が弱くなってしまう可能性がある(2面への設置で対策可)
耐震ポール(天井と家具を突っ張る商品)
マンションの方
天井近くまで高さがある大きな家具をお持ちの方
他の対策と併用して強度を上げたい方
・穴あけ不要で壁や家具を傷つけない
・工具不要
・安価
・天井に強度が必要
・取付位置に注意が必要
・天井との距離が長い場合や、壁際以外に家具を設置している場合は効果が弱くなる
・勾配天井(斜めの天井)には設置できない
・見栄えが悪い
耐震ポールは、家具の転倒防止対策というと真っ先に浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
しかし、大前提として、家具の転倒防止には天井への固定よりも壁への固定が有効です。
耐震ポールを使って転倒防止をする場合には、取り付ける場所も重要になります。
一般的な石膏ボードの天井や、ラミネート天井では地震の大きな力に耐えられず、耐震ポールが天井を突き抜けてしまう可能性があります。
マンションの場合は、梁が見えている場所(天井が段差になっているなど)や、直貼りの天井であれば、強度的には問題ないでしょう。
ただし、マンションであっても直貼りの天井ではないケースは多いです。
直貼りでない場合や、戸建て住宅の場合、取付箇所に下地が必要です。
なんとなく手前側の方が突っ張れそうな気がしますが、実は家具の前側につけるのは誤りです。
あまり知られていないのですが、家具の後ろ側(壁側)に取り付けるのが正解です。
家具が倒れるときには、手前側の下の角を支点として回転するように倒れます。
そのため、後ろ側の上の角が浮き上がります。
後ろ側に突っ張りを設置していれば、この浮き上がりを抑えることができ、結果として家具の転倒を防止できます。


天井との隙間を減らす上置き棚
今から新しく収納を買う方
当面、引越しの予定がない方
・見栄えが良い
・収納が増える
・価格が高い
・引越しが大変
家具が傾くスペースもないほどに高さいっぱいに収納を設置すれば、転倒を防止できます。
隙間が出来るだけないようにする必要があるので、引越しをする方は引越し先では同じ収納を使えない可能性があります。
高いところの収納は水害の際、物の避難場所にも使えます。



上置きが天井と突っ張るタイプなので、隙間はゼロ。
突っ張り部分で若干の高さ調整はできます。
ミラータイプを選べばお部屋が広く感じます。



天井高にあわせて上置きがオーダー可能な食器棚。
ホワイトガラスとストーン柄ガラスは飛散防止加工もばっちりです。
家具の下に敷くマット
賃貸の方
他の対策と併用して強度を上げたい方
・手軽
・家にキズが付きにくい
・強度が高くないため、他の対策との併用が必要
家具の手前側の下に敷く事で、家具を壁にもたれかからせるようにして、倒れにくくする方法です。
重心が後ろに下がることで、前に倒れにくくなるものの、家に固定していないので、大きな揺れには弱いです。
もっと簡単な対策はないの?
高いところに物を置かない
同じ重さ・大きさの物であっても、高いところから物が落下してくると、危険は高まります。
耐震ラッチがない場合には、高いところにはできるだけ物を置かないようにしましょう。



なんだかんだで、物を減らすことも重要です。
普段から整理整頓をする
床に物があると避難の妨げになります。
また、落ちた物の片付けの際にも邪魔になってしまいます。
普段から整理整頓をするだけで、大きな効果があります。



扉付きの収納に入れておくだけでも、出しっぱなしより数倍マシ。
転倒防止には
家具の重心を下げておくことで、地震が来ても倒れにくくなります。
重心を下げるためには、重い物を下に収納することが大切です。
しかし、整理収納の観点では、重い物を下に収納することは出したり戻したりがしづらくなり、出しっぱなしのリスクが高まります。
腰にも負担がかかるので、実はあまりおすすめしていません。



やっぱり、耐震グッズをうまく活用したいところ。
家の中の災害対策が出来ていても、そもそも家自体の耐震性能が低いと、倒壊する恐れがあります。
家の中の整理収納と併せて、家自体の性能や、立地の状況(ハザードマップ等)も確認して、災害に備えましょう。





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