つい家事をいったん休憩してしまう家。その原因と対策を深堀りします

さっさと家事を済ませて、自由な時間を手に入れたい。
効率よく動けばもっと好きなことに時間を使えるのに。
私って、なんでこうなんだろう。

sumika(管理人)

それ、あなたのせいじゃないかもしれません

そもそも、ちゃんと家事をしなければと思っている時点で、あなたはきっと、家事や仕事などのやらなければいけないことをやり遂げた時に自分に自信が持てるタイプではないでしょうか?
そんなあなたを一旦休憩に陥れて、自信を無くさせているのは、インテリアの配置や家事動線といった仕組みかもしれません。

あなたのせいじゃないということは、あなたが変わらなくても暮らしを替えられるということです。
環境を変えることができれば、スムーズに、楽に、しんどくなく家事に取り組めるかもしれません。

今回は、整理収納アドバイザー1級、リフォーム会社勤務の経験から、疲れを感じやすい家の特徴とその改善方法について深堀りしていきます。

目次

動線が長い

家づくりと切っても切れない関係にある動線。
家事動線・買い物動線・洗濯動線・帰宅動線・片づけ動線など、気を付けたいポイントはたくさんあります。

では、動線が長くなってしまう原因はなんなのでしょうか?

動線とは、人がなにかをするときに必要な移動の経路のこと。つまり、通り道ってことだね。

廊下が長い

廊下が長いお家は、つい休憩してしまいやすいです。
よく考えると、廊下ってあんまり機能性が高くない場所なんですよね。
住宅設備があるわけでもなく、せいぜい少しの収納があるくらいで、しかもその収納も居室の中の収納よりも動線的に使いづらい。
つまり、廊下が長い=動線が長いということです。

そもそも、廊下って絶対必要だと思いますか?

買い物から帰ってきて、重い荷物を冷蔵庫まで運ぶときに、ながーーーい廊下があったら、玄関で一旦荷物を置いて小休止してしまうのも無理はありません。
早く冷蔵庫に入れなきゃと思っていても、調味料や飲み物もあって重い買い物袋をキッチンまで運ぶのは簡単な事ではありません。
ようやく冷蔵庫に入れ終えた時にはドッと疲れていて、ちょっと一息つこうと思ったが最後、なかなか立ち上がれない状況に陥ります。

意志の弱さでも、体力のなさでもないんです。

買い物帰りだけではなく、洗濯カゴを持って家の中を移動する時、体調が悪い時、早く歯磨きしてベッドに行けばいいのについダラダラしてしまう時など、たくさんの場面で廊下が心理的な障壁になります。
幅が狭い廊下では、実際の長さ以上に遠く感じてしまう傾向もあり、同じ面積のお家でも廊下の長さで動きやすさが全然違ってきます。
最近の間取りでは廊下は極力減らし、最小限にする傾向にあります。

廊下を完全になくすことは難しくとも、極力短くする間取りが便利です。

上下移動が多い

階上・階下への移動

戸建ての方には特に注意してもらいたいポイントです。
1階と2階でモノをやり取りするのは実は結構大変なんです。

「2階のトイレにトイレットペーパーを補充しなくちゃ。」そんな時、次2階に行ったときに持って上がれるように、一旦階段に置いてしまうなんてことも日常茶飯事です。
世の中のお母さま方から聞く悩みとして、子どもたちがそれぞれの服を自分の部屋に持っていけるように、畳んだ服を通り道の階段に置いているのに、全然持って上がってくれない…。なんてこともよくあります。

これを防ぐためには、モノの移動を同一階で完結させることが大切です。
洗濯機が1階にあるなら、干す場所もしまう場所も1階に持ってくる。
たったこれだけで、家事が楽になります。

そうはいっても1階にそんなスペースがない!

階を超えて移動しなければならない時は

同一階での完結がスペース的に難しいのであれば、一時置き場の場所を工夫してルーティンに組み込むことが対策に。
ルーティンに組み込むために必要なことは、経路の途中に置かないことです。
直前の動作を終える場所に置くことが肝心です。

歯磨きの後に2階に持って上がってほしいのならば、置く場所は歯磨きを終える洗面所。
宿題を終えた後に持って上がってほしいのなら、宿題をする場所に置くことが大切です。

必ず通るからと言って、階段や廊下に置くのは逆効果。
「また後で」を誘発しやすくなります。


人は今している動作を中断することにストレスを感じます。
目的地に向かって歩いているときには、無意識に歩き続けようとしており、それを中断してまで片付けるのは難しいものなのです。

POINT!

階を超えて移動するなら、終えたところで次を始める流れを作ることがいちばんの近道です。

しゃがむ・立つの上下動作にも注意

同一階の移動であっても、しゃがんだり立ち上がったりする上下移動も侮れません。
すぐに片づけてほしい物は、上下移動がない腰~目線の高さに置くと、手に取りやすくなります。
反対に、つい手に取ってしまうものは、足元に置くなどして、手に取ることへのハードルを上げると良いかもしれません。

心理を味方につける

見せると隠すを使い分ける

実際の動線が変わらなくても、心理的に遠く感じてしまう場所があります。
それは、見えない場所です。

例えば、背の高い家具に遮られて見えない場所。
吊戸棚に阻まれた対面キッチンや、入口から見渡せない奥まった部屋。
お家の粗を隠してくれる必要な場所でもありますが、無計画に作ってしまうと、「面倒くさい」の原因にもなります。

見通しが立たない予定が不安なのと同じく、見えない場所は家事を終えるイメージを持ちづらい。

家事をする場所は見通せるようにして、楽に終えられるイメージを自分の中に持つ。
反対に、休む場所は少し距離を取った隠れる場所にして、家事中の休憩の誘惑を減らす。

そんな効果的な使い分けをすると、暮らしにメリハリが出て、やる気が出る場所とリラックスする場所で気持ちの切り替えができるようになります。

大がかりなリフォームをしなくても、ちょっとの工夫で改善できるポイントです。
・キッチンのカウンターには視界を遮る物を置かない
・寝室のドアは開けっぱなしにしない
・リビングや家事をする場所には背の高い家具を置かない
・今ある部屋の使い道を変える
ちょっとの工夫が家事のハードルをグッと下げてくれます。

家事をする場所を片付いた状態にする

家事をする場所を散らかさないことも、家事の心理的なハードルを下げる方法です。
キッチンが片付いていて、広い作業スペースがあれば、料理はもっと楽しくなります。
ダイニングテーブルに何もなく、片付いている状態になっていれば、ため息も減るでしょう。
何か作業をする前にいちいち物をどけて、スペースを作る必要があると、家事ってとても大変です。

実際、私自身も以前はそんな環境で暮らしており、「いつも私ばかり家事をしている」と不満を募らせていました。
キッチンの作業台の上には、まな板や油ポット、分別待ちのペットボトルなど、たくさんの物が置かれているのが日常でした。
他に置く場所もないし、そこに置くのが最適だと思い込んでいたんです。

整理収納を学び、本当の意味での物の定位置を作ることが出来てからは、キッチンの天板の上には1つも物がない状態をキープできています。
なにもないのが当たり前なので、料理中に散らかしても、その日の分のゴミを片付けてさっと天板を拭くだけで綺麗な状態に戻せます。

POINT

注意点は、1つも物を置かないことです。
1つでも物を置いてしまうと、他に物を置かないことが心理的にとても難しくなってしまいます。

余談ですが…

机の上に物がある時、その横に寄せて別の物を置いてしまった経験はありませんか?
例えば、空のペットボトルが置いてあったから、そのすぐ横に2本目を置いてしまった。
物が物を呼び、寄せて固めて置いたものが気づけば散らかる。それは当然の心理です。
箱ティッシュ1つでも、まな板スタンド1つでも、物がある時点で物が引き寄せられていきます。

他に何もない状態であれば、心理的に簡単にリセットでき、スッキリと暮らすことが出来ます。
出しっぱなし収納・見せる収納で綺麗に保てる人は意思が強い人です。

片づけられなかった経験がある人は真似しない方がいい。

対策まとめ

今日からできること

・寝室のドアを閉める
・ルーティンを終える場所で次のルーティンを始める
・家事をする場所の見通しをよくする
・キッチンの天板やダイニングテーブルに1つも物を置かない

いずれやりたい対策

・廊下を減らす
・対面キッチン上の吊り戸棚をなくす
・同一階で完結する動線を作る 

すぐできる対策からさっそく取り掛かってみてくださいね。

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